[読書]「ローマ人の物語 ハンニバル戦記」塩野七生著
塩野七生の「ローマ人の物語」。昔から気になってはいたんだけど、スゴ本で薦められていたのを機に、「ハンニバル戦記」をつまみ食い的に読んでみた。(単行本はII、文庫は3〜5巻に当たる)
カルタゴのハンニバルとローマのスキピオという、同時代に出現した二人の稀代の戦術家がの姿が魅力たっぷりに描かれている。特に、既に強大な力を持っていたローマに対して戦略知略を駆使しし、アルプス越えもやってのけイタリア乗り込んでローマ人に悪夢をもたらした、ハンニバルの活躍は興奮ものだ。
だが、運命のいたずらか、歴史の流れを振り返ると結果的に、
ローマの壊滅を生涯の悲願としたハンニバルは、他の誰よりもどの国よりも、ローマを強大にするのに力を貸してしまったことになる。地中海全体を、これほども短期間のうちにローマ人の「われらが海(マーレ・ノストウルム)」にしてしまったのも、ハンニバルであったと思うしかない。という結論に、著者の視点からはたどりつく。どういうこと?と思った人はぜひ本書を読んでほしい。
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