[読書]「数に強くなる」畑村洋太郎著 実践したくなる本
最近読んだ新書の中では、最もためになりそう、かつ面白かった本。
物事の先頭に立って動いている人は、「その場で作る」といった動作をしている。
必要な数は、たとえ知らなくても見たその場で作れなければいけない。(例えば、今いる部屋に来る前に階段を何段上ったか?フロアの高さと階段一段当りの高さを見当付ければ、妥当な数が導き出せる。) こういうことができるようになるためには、日頃から常に訓練しておくことが必要。身の回りのものを何でも数にして定量的にとらえる。繰り返すうちに精度が上がる、あるいは引き出しが増えていく。
仕事で付き合いのある人で、頭の回転が速く「その場で作る」を得意としている人がいる(就職面接でもそういう力を試すと言っていたから、こういうところから影響を受けてたのかもしれない)。自分でやろうとすると難しいよなあ…と思っていたが、本書には「作る」ことができるようになるための訓練、実践方法が述べられていて、訓練次第で身につくんだったらやってみようかという気になる。
知識は使わないとすぐに錆びつく。そして終いには「ただ知っている」という状態になる。「それ、知ってるよ」とよく言う人は、「ただ知っている」だけで、肝心のときに何も出てこない。そんなものは「知識」と言わないのである。
上記は本の中の蛇足というコーナーより、ちょっと耳に痛い言葉だったので引用。本文中では、暗算やそろばんを例にとって、頭を使う作業を繰り返す→考えなくてもできるようになると強い、といったようなことを述べている。
「頭を使わないとバカになる」ので、著者は電卓やカーナビなど機械に頼ることに否定的。パソコンも使わないらしい。一方、Lifehackや仕事術系の界隈では、(1)機械でできることは機械に任せて、(2)他のもっと生産的なことに頭を使おう、というのが一般的だと思う(この読書メモも、機械に覚えておいてもらわないと思ったことをそっくり忘れてしまうから書いているわけで)。さすがに機械に全然頼らないのは耐え難いので、著者の主張を部分的に汲むと、(1)で楽をしたとしても、それで終わってしまって(2)がおろそかになると「バカになる」ぞということになるだろうか。ここのところ自分が正にそうなりがちな気がするので気をつけたい。
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