「プロ野球面白くなる44%?」読売新聞世論調査記事のバイアス
プロ野球離れ(巨人離れ?)が進んでいるとはよく言われているが、今日の読売新聞の記事からは野球人気が復活してほしいという読売の意識がにじみ出ている。
今日の読売新聞の1面左上、紙面紹介の見出しは、
プロ野球面白くなる44% 34,38面
実際に38面を見てみると、記事の見出しは「プロ野球「面白くなる」44% ―クライマックスシリーズ導入で」と副題付きだ。これは、セリーグでポストシーズンゲーム(プレーオフ)が導入されることによって面白くなるかという、新方式導入の効果に限定された質問の答えに過ぎない。最初の見出しの字面だけ見たらミスリードを誘うだろう。(ウェブでは少し正確な見出しになっている)
ちなみに見るのが好きなスポーツとしては、プロ野球が46%で堂々のトップとなっている。プロ野球人気(の変化)について述べるのならこちらの数字に触れるべきだ。46%という数字は昨年の調査結果とほぼ同じで、大リーグへの選手流出が進む中でも昨年並みの人気は保っていると言える。
なお、少し気になったので調査方法を見てみると、回答者内訳の20歳代が10%とやたらに少ない。年代別の回答者数比率を、 人口推計(H18.9)の比率と比較してみた。

これを見ると、人口比率に対して回答者の内訳は、20歳代が少なく、50歳以上の割合が多くなっている。プロ野球人気は若者に低く年配者に高いことを考えると、調査結果はある程度割り引いてみる必要がある。(やるスポーツとしてウォーキング・散歩がダントツ一位なのもそのせいだろう。)(さらに言えば本調査では、日本人口の3割以上を占める大都市の回答者比率が22%と相対的に低い。どう影響するかよくわからないのでここではこれ以上言えないが。)
まあ読売の立場を考えればこの程度の偏りは、朝日や毎日の偏向報道に比べれば全く害のないレベルだが…。これに限らずメディアの世論調査、アンケート結果の類いは注意して受け取る必要がある。普段あまり疑いを持ってない人は、定番だが『統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門』を読んでみるのがおすすめ。
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