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「インターネット的」(糸井重里)読書メモ ― ウェブ進化論の5年前
![]() | インターネット的 糸井 重里 (2001/07/14) PHP研究所 この商品の詳細を見る |
ちょっとした待ち時間に読む機会があった。気軽に読める割りに、示唆に富んだ内容になっている。昨年「ウェブ進化論」が話題になったが、5年前に出た「インターネット的」のほうが、記述はあいまいだが共通する概念を、より上位の大きな視点で捉えているように思われる(いずれにせよずっと前から語られてきた概念ではあるけど)。また、「ウェブ進化論」が技術に着目し、かつビジネス的な見方をしていたのに対し、技術の中身に立ち入らず、一般ユーザ(今まったくインターネットを使ってないような人も含む)の視点から見ている本書の方が、訴求する読者層が圧倒的に広いだろう。(どちらの本も手元に無い状態で印象のみで書いてるので悪しからず)
以下、自分用メモ。
■生産(創作、ものづくりのやりかた)
完成までコスト・時間をかけて、完成品を出しておしまいではなく、完成度が低い状態でもどんどん出す(出し切る)
多数の受け手に直結していれば、(1)それを必要とする人が価値を見出してくれる、(2)バグ出し、修正のサイクルが早く回る。(3)もしレスポンスがなければニーズがないということ。
キーワード:群集の叡智
■消費
時間を食う情報商品が溢れている今、ベストセラー≠質の高いもの(市場の信頼性が低下)。ベストセラーは暇な人たちとマスメディアが作り出す&時間不足の人々が売上げ上位のものを買うことでさらに増幅。インターネットを活用して、評価の視点を選択できる(信頼できる個人、好みの合う個人に直結できる)。
消費にクリエイティブ(クリエイティビティ)が求められる。・・・時間とお金がたっぷりあったらどうする?豊かさとは? →とりあえず仕事を辞めて妻とのんびり暮らしたいが、いざ大金が手に入ったら別の欲求が出てくるんだろうか。幸せとは何かに関して下記のコピペを連想した。出典は不明。
メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。その魚はなんとも生きがいい。
それを見たアメリカ人旅行者は、
「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」と尋ねた。
すると漁師は
「そんなに長い時間じゃないよ」
と答えた。旅行者が
「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」
と言うと、漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。
「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」
と旅行者が聞くと、漁師は、
「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。
夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」
すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。
いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。それであまった魚は売る。お金が貯まったら大きな漁船を買う。
そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。
そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」
漁師は尋ねた。
「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
「二〇年、いやおそらく二五年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」
と旅行者はにんまりと笑い、
「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
「それで?」
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。どうだい。すばらしいだろう」
タグ : 読書
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