[読書]「ローマ人の物語 ハンニバル戦記」塩野七生著

塩野七生の「ローマ人の物語」。昔から気になってはいたんだけど、スゴ本で薦められていたのを機に、「ハンニバル戦記」をつまみ食い的に読んでみた。(単行本はII、文庫は3〜5巻に当たる)

カルタゴのハンニバルとローマのスキピオという、同時代に出現した二人の稀代の戦術家がの姿が魅力たっぷりに描かれている。特に、既に強大な力を持っていたローマに対して戦略知略を駆使しし、アルプス越えもやってのけイタリア乗り込んでローマ人に悪夢をもたらした、ハンニバルの活躍は興奮ものだ。

だが、運命のいたずらか、歴史の流れを振り返ると結果的に、

ローマの壊滅を生涯の悲願としたハンニバルは、他の誰よりもどの国よりも、ローマを強大にするのに力を貸してしまったことになる。地中海全体を、これほども短期間のうちにローマ人の「われらが海(マーレ・ノストウルム)」にしてしまったのも、ハンニバルであったと思うしかない。
という結論に、著者の視点からはたどりつく。どういうこと?と思った人はぜひ本書を読んでほしい。


ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上)    新潮文庫ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上) 新潮文庫
塩野 七生

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戸塚駅西口再開発070922

少し整地が進んだ。まだまだ更地。
20070922戸塚

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[映画]「キサラギ」の感想

映画「キサラギ」を見た。笑いあり、オドロキあり、感動も少しありで楽しめる映画。

自殺したD級アイドル・如月ミキの一周忌に、ファンサイトを通じて5人のファンがオフ会に集まる。楽しく盛り上がりたいという主催者の思惑とは裏腹に、話題は自殺の真相を追究する流れに。推理を進めていくとともに、オフ会メンバーの一人と如月ミキの自殺との意外な接点が明らかになり・・・?というようなストーリー(これ以上はネタバレになるので自粛)。

コメディとしてファン達のオタク的行動も笑えるし、サスペンスとして伏線がしっかり回収されていく快感も味わえる。ただ、ネタあかしの前のヒントが多めで、少しビックリ度合いが減った場面が多かった感がある。逆に言えば、その分親切で万人向けの映画といえる。でもラストは蛇足か。大部分のストーリーが一つの部屋の中で進行する密室推理劇・コメディで、三谷幸喜の「12人の優しい日本人」が好きな人は楽しめるはず。個人的には「キサラギ」の方が面白かった。

自分が最近見た中では、日本映画でも脚本に凝ったもので面白いものが結構多い。レビューサイト(こことか)を参考にして見るものを選んでいるせいだろうか。たまにはつまらない映画も見ないと、自分の中で楽しめるしきい値が上がってしまいそうで、少し心配。万人受けはしなくても、自分のツボにはまるってこともあるし。でもせっかく同じ時間を使うならつまらないものは避けたいし、とか悩み中だ。(時間がたっぷりあれば選り好みせず見るんだけど…)

キサラギ オフィシャル・ムック (ランダムハウス講談社MOOK)キサラギ オフィシャル・ムック (ランダムハウス講談社MOOK)
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[猫]シンガプーラの腹のたるみ

うちのシンガプーラ(♂)ももう1歳4ヶ月ほどになった。
食欲が有り余っているおかげで(完食しなかったのは我が家に来て初めての食事1回だけ…)、すくすく育って、現在の体重は4kg台と結構大きい。
太っているわけじゃないんだけど、胴が長く体が結構でかいようだ。

ただ、太ってないといっても、一時期エサが多めだったころの名残りか、なぜかお腹の肉というか皮が余っている感じなのである。
触るとタルタルして気持ちいいんだけど、見た目に少し太って見えてかっこ悪いのが難点。

↓は先月撮って携帯壁紙用に編集した写真。ちょっとブレてるけど。
2007_0811_174941

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戸塚駅西口再開発070915 ほとんど更地

20070915_戸塚

戸塚駅2階西口と戸塚ウエストとの間の渡りから撮影。ほとんど取り壊しが終わったみたいで、1〜2週間前からこんな状態。

  1. 2009年秋 第1交通広場 完成予定
  2. 2010年秋 商業施設 完成予定
  3. 2009年秋 第2交通広場・公益施設 完成予定

だそうです。

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[映画]「クラッシュ(2004)」地味だけど心に残る映画

「クラッシュ(Crash)」、2004年、米独、監督:ポールハギス、出演:ドン・チードル、マット・ディロン他

人種差別を中心に、人々の衝突や葛藤を描く群像劇。見始めた最初は、差別主義者の白人警官や犯罪を繰返す黒人など、登場人物の描き方がいかにも類型的に感じられたせいで、ただ人種差別を描いて批判する映画かな、と思った。でもストーリーが進むうちに、登場人物のいろんな側面や屈折した原因、悩みなどが明らかになる。差別主義の男でも状況によっては黒人を助けたり、社会的には成功してる人物でも鬱積を抱えていたり。

そういういろいろな出来事を通して、バラバラに描かれていた登場人物の行動があちこちで交錯していく(やはりこの辺が群像劇の醍醐味!)。最後は救いのある終わり方で、地味だけどじわじわとした余韻が静かに残る。いわゆるいい映画というやつだろうか。たまにはこういう映画もいいかなと思う。

クラッシュクラッシュ
サンドラ・ブロック ドン・チードル マット・ディロン

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[読書]「数に強くなる」畑村洋太郎著 実践したくなる本

最近読んだ新書の中では、最もためになりそう、かつ面白かった本。

物事の先頭に立って動いている人は、「その場で作る」といった動作をしている。

必要な数は、たとえ知らなくても見たその場で作れなければいけない。(例えば、今いる部屋に来る前に階段を何段上ったか?フロアの高さと階段一段当りの高さを見当付ければ、妥当な数が導き出せる。) こういうことができるようになるためには、日頃から常に訓練しておくことが必要。身の回りのものを何でも数にして定量的にとらえる。繰り返すうちに精度が上がる、あるいは引き出しが増えていく。

仕事で付き合いのある人で、頭の回転が速く「その場で作る」を得意としている人がいる(就職面接でもそういう力を試すと言っていたから、こういうところから影響を受けてたのかもしれない)。自分でやろうとすると難しいよなあ…と思っていたが、本書には「作る」ことができるようになるための訓練、実践方法が述べられていて、訓練次第で身につくんだったらやってみようかという気になる。

知識は使わないとすぐに錆びつく。そして終いには「ただ知っている」という状態になる。「それ、知ってるよ」とよく言う人は、「ただ知っている」だけで、肝心のときに何も出てこない。そんなものは「知識」と言わないのである。

上記は本の中の蛇足というコーナーより、ちょっと耳に痛い言葉だったので引用。本文中では、暗算やそろばんを例にとって、頭を使う作業を繰り返す→考えなくてもできるようになると強い、といったようなことを述べている。

「頭を使わないとバカになる」ので、著者は電卓やカーナビなど機械に頼ることに否定的。パソコンも使わないらしい。一方、Lifehackや仕事術系の界隈では、(1)機械でできることは機械に任せて、(2)他のもっと生産的なことに頭を使おう、というのが一般的だと思う(この読書メモも、機械に覚えておいてもらわないと思ったことをそっくり忘れてしまうから書いているわけで)。さすがに機械に全然頼らないのは耐え難いので、著者の主張を部分的に汲むと、(1)で楽をしたとしても、それで終わってしまって(2)がおろそかになると「バカになる」ぞということになるだろうか。ここのところ自分が正にそうなりがちな気がするので気をつけたい。

数に強くなる数に強くなる
畑村 洋太郎

岩波書店 2007-02
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[映画]「バタフライエフェクト」感想、タイムトラベル物おすすめ

みんなのシネマレビューで評価が高かったので見てみた。主人公が、子供のころの日記を読み返しては、過去に戻ってトラウマを解決しようとするが、なかなかうまく行かない話。お約束っぽいけど終わり方が好き。エンディングで流れるOasisも何年か振りに聴いたので懐かしくて良し。

タイムトラベル物は設定がちょっと反則気味なだけあって、面白いものも多い。自分が近年見た、読んだものの中では、青春ドタバタコメディ映画「サマータイムマシン・ブルース」、SF小説の定番「夏への扉」が面白くておすすめ。

バタフライ・エフェクト プレミアム・エディションバタフライ・エフェクト プレミアム・エディション
アシュトン・カッチャー エイミー・スマート エリック・ストルツ

ジェネオン エンタテインメント 2005-10-21
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サマータイムマシン・ブルース コレクターズ・エディションサマータイムマシン・ブルース コレクターズ・エディション
瑛太 上野樹里 与座嘉秋

ポニーキャニオン 2006-02-24
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夏への扉夏への扉
ロバート・A・ハインライン 福島 正実

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[読書]「人生と投資のパズル」角田康夫著 投資家のための助言メモ

人が直感に基づいた判断で行動するとき、合理的な価値判断や投資行動がとれないことが往々にしてある。どんなときに、どうしてそのようなことが起こるのかを、行動経済学(行動ファイナンス)の観点から、実例ベースで分かりやすく説明した本。

誤った・偏った行動に陥らないようにするための注意点が、各章末に傾向と対策としてリストアップしてある(ただの羅列ともいえるので、少し整理されていればもっと参考になったのに…)。投資に応用したいが、分かっていても心理的に流されてしまうことがある点に注意。ルールを決めて機械的にやるなどの対策が有効。

巻末に、ギャンブラー、(長期)投資家、フィナンシャルプランナーそれぞれに向けた助言がまとめられている。以下は、"投資家のための助言"から抽出した自分用のメモ(一部大意を変えない程度に省略、改変)。全部を読みたい人は本を買うべし。

  • 投機と投資を峻別し、投機には色を見せないようにしよう。
  • 知らないうちに投機的習慣を身に付けていないか自問しよう。
  • 短期的な成功に目を奪われず、常に広いフレームを持とう。
  • ときにはわざと反対の立場で考えるようにしよう。
  • つぎ込んだ費用は戻ってこない。つぎ込んだ費用を過大視してないか。
  • 効率市場仮説に惑わされずに、知力を駆使して「考え」よう。
  • 現状維持バイアスや決定麻痺に囚われていないか。ときには果敢にリスクをとることも必要。
  • 値段を頻繁に確認するのは止めよう。一年に一回で十分。
  • 安全域は計算ミスや運の悪さを帳消しにしてくれる。
  • 投資成績悪化の原因は、よい球を見分けられないからではなく、バットを振るのをやめられないからかもしれない。
  • 投資理論は、表面だけではなく本質を理解してから応用しよう。
  • 日本市場は逆張り、バリュー投資に向いているので、自分がバリュー投資家になれるかどうか検討してみよう。
人生と投資のパズル (文春新書)人生と投資のパズル (文春新書)
角田 康夫

文藝春秋 2004-02-22
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[読書]『「世界征服」は可能か?』岡田斗司夫著 征服してもうまみは少ない?

前半はいろんな漫画やアニメの世界征服の目的や形態を類型化。後半は、経済、文化論と、書名からは予想できない方向に話が進んでいく。2、3時間で気軽に楽しく読める。特に中盤以降は、話の展開があまり論理的でないような気がするので、気楽に読みましょう。

「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書 61)「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書 61)
岡田 斗司夫

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[読書]「火車」宮部みゆき著 やっぱり面白かった

宮部みゆきの本は、最初に「龍は眠る」を読んで以来好きで、新刊が出るたびに読んでいた。ただ、「理由」のころからだんだん読まなくなり、「模倣犯」を最後に最近は遠ざかっていた。「火車」は代表作だが、出た当時はまだ自分が中学生で、カードローンとか自己破産とかのキーワードに全くそそられなかったからだろうか、読み逃していたことに気づいたので読んでみた。

怪我で休職中の刑事が、親戚の男に頼まれて、失踪した彼の婚約者の行方を捜す話。 調査のたびに浮かんでくる数々の疑問とそれを明らかにしていく過程で、物語にグイグイ引きこまれる。ラストに至ったときに"犯人"の過去を思うといろいろ入り混じった不思議な感情が残った(やはり主には同情かなあ)。捜す女性の過去が状況証拠や周囲の人間の視点で間接的に語られて、最後に彼女の今に辿りつく辺りは東野圭吾の「白夜行」によく似ている(火車のほうが先だけど)。

火車 (新潮文庫)火車 (新潮文庫)
宮部 みゆき

新潮社 1998-01
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[Python]Yahoo株価・投資信託価格取得スクリプト(マスターマネー取込用)

家計管理のためにマスターマネー(Master Money 5)を使っている。投資管理機能がついていて、株や投資信託などの金融資産の管理もできる。

投資商品の銘柄ごとに相場価格データを入力すれば、資産の評価額の推移が見られるが、入力ファイルの成形を手動でやるのが面倒だったので、自動で相場価格ファイルを生成するPythonスクリプトを作った。ニーズが少なそうだけど一応公開(マスターマネーユーザかつPythonユーザって、いったいどれくらいいるんだろう…)。(ちなみにMicrosoft Money 2007には、株価や投資信託の価格をインターネットから取得して自動更新する機能がついている。)

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